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村上春樹 (著)「1Q84 BOOK3」量子力学的物語
1Q84 BOOK3(10月ー12月)
【送料無料】1Q84(BOOK3(10月ー12月))

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価格:1,995円(税込、送料別)


青豆と天吾の再開への物語。
そして、2つの月がある世界からの脱出・・・。
社会からはぐれ、アンダーグランドな稼業に身を投じているタマルと牛河。

2つの月があるパラレルワールドや、謎めいた運命に翻弄されるを巡る青豆らの不可思議な物語は、BOOK3で「一つの区切り」はつきながらも、第3の世界に入りこんだことを仄めかす終幕には、物語が閉じていない気配が漂います。
-◆-

本作に「原因と結果の間には論理的な繋がりが見当たらない」という一節があります。
このフレーズが、すべてを語ってるような印象を受け、ビビッと感じるものがありました。

『原因と結果』に関する量子力学的な世界観が1Q84を貫いてるんだと勝手に納得。

村上春樹は、まちがいなく量子力学的物語を紡いです。
村上春樹は『ノーベル文学賞』ではなく『ノーベル物理学賞』に該当するような・・・。

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

日本文芸一般 | 12:34:28 | トラックバック(0)
湊かなえ著「少女」★★★★☆
女子高生の心理を生々しく描いた、湊かなえの「少女」
【送料無料】少女

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価格:1,470円(税込、送料別)


【 概要 】

高2の由紀と敦子は、中学時代からの親友同士。
互いに剣道に打ち込んでいたが、由紀は外では言いづらい家庭の事情から剣道から離れざるを得なくなり、敦子はネットへの中傷の書き込みから剣道を捨てた。
そして高校進学後、二人の間には微妙な齟齬が生まれ、互いに疑心暗鬼に陥ってる。

二人の溝を埋める3人目の友として付き合い始めた転入生の紫織から「親友の自殺を目にした」という告白を聞き、死への曲がった興味がわいてしまい「人が死ぬ瞬間を見たい」と思いつく。
思春期の少女の心理が現代社会と錯綜し、闇と光が混濁する・・・・。

【 感想 】

由紀は・・・。
家庭に不和の芽をもたらす痴呆の祖母の死を待ちわびている。
【送料無料】告白

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価格:650円(税込、送料別)

由紀の彼氏は駅のホームで起こった自殺を目撃したことを自慢し、携帯闇サイトを持ってる。
由紀が敦子を励ますために書いた小説を作家志望の高校教師に盗まれ、それが雑誌に掲載された。
由紀は病院へ朗読ボランティアにいくが、宗教系のボランティア団体職員の身勝手な宗教観と衝突。
この病院で知り合った重病の少年が生き別れた父と会いたいという願いをかなえるために由紀が父の居場所を調査・・・。

敦子は・・・
剣道で有名校に推薦入学できるはずだった敦子は、ネット上で中傷されたことをきっかけに希望していない高校に進み、目立たぬように学校生活を送ってる。
由紀が陰で悪口を言ったりしていないかなど、疑心暗鬼に陥ってる。
ボランティア先の老人施設で饅頭をのどに詰まらせて死にかけた老女を一瞬の機転で救うのだが、この老女が実は由紀の祖母だった。

小説を盗んだ高校教師は女子高生と交際していた。
しばらくしてこの教師が自殺(由紀の彼氏が目撃した自殺者はこの教師)
老人施設の無愛想な職員「おっさん」はいわくありげな過去を持っている・・・。

内容をかいつまむだけになってしまいましたが、登場人物が一人一人好き勝手に行動しているうちに、それぞれの行動が交差する『巡る因果』と、個人の行動が自分自身に跳ね返ってくる『因果応報』がこの作品の骨でして、パズルがだんだん組みあがっていくように物語が収束する道筋がよくできています。
『告白』ほどではないけど、それなりに面白い。
また、この作家はリーダビリティに優れてる。
なかなかの佳作です。

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テーマ:図書館で借りた本 - ジャンル:本・雑誌

日本文芸一般 | 17:10:15 | トラックバック(0)
池井戸潤 (著)「民王」と高嶋 哲夫(著)「タナボタ!」
政界をコミカルに描いた作品2編

民王

民王

価格:1,575円(税込、送料別)

池井戸潤『民王』

 池井戸潤って、こんな作風だったっけ?
 政治の世界を舞台に、くすくす笑えるエンターテインメント小説
 ある日突然、首相・武藤泰山と、武藤の大学生のドラ息子・翔の中身が入れ替わってしまう・・・・。
 映画『転校生』みたいな人格の入れ替わりが父子の間で起きてしまう。
 漢字もろくに読めない大学生の翔が、総理大臣になってしまい、準備された原稿を読むだけでいいのに「未曽有」を「みぞゆう」、「踏襲」を「ふしゅう」と読み違えて、ちょっとした騒ぎになる。

 誰がどう考えても、これはあの麻生元首相・・・。
 まさか学習院出身で総理を務める人間が「未曽有」「踏襲」程度の漢字を読めないわけがないという発想からこの小説が生まれたのかもしれないなぁ。

タナボタ!

タナボタ!

価格:1,365円(税込、送料別)

高嶋哲夫『タナボタ!』

 資格、経験、学歴不問の候補者公募に応募したプータローの大場大志(27)は、比例名簿の下位に名前が載ったんだけど、選挙で勝ち過ぎてまさかの当選!!
 年収2,200万円、都心一等地に建つ宿舎、JR無料パス、海外視察費190万円など数々の特権を手にして歓喜する・・・。
 ただし、同期で当選した元スポーツ選手、お笑い芸人、タレントなど新人議員一同は、大幹事長の指示により次の選挙のことだけ考えて地元を優先し、国会では党が言うままに右へ倣えの行動しかできない状態で・・・。
 あの杉村太蔵が、民主党から当選したような物語。

 議員総会の場で大場大志が、政治資金問題を抱える大幹事長に「ゴメンと謝ればいいのに」と心の中でつぶやいたつもりが小声で口に出てしまい、会場が凍りつく場面など、27のプータロー(フリーター)が持っている「一般的感覚」と、国会議員たちの「永田町的感覚」のギャップから起こる摩擦が笑えます。

だらしない政治を笑い飛ばす

 『民王』では、永田町の常識に毒されていない武藤翔が父の身体で政治をするうちに正義に目覚め、次第に国民のための政治をすすめちゃう・・・。
 『タナボタ!』では、永田町の常識に毒されていない大場大志が、党の方針に背いて介護制度にまつわる不条理な法律の改正にむけ行動を起こす・・・。

 どちらの作品も、主人公である国会議員が党利党略を無視して、国民のためになることを行うという筋立てが共通してる。
 また、実名は一つも出てこないけど、登場人物のモデルがほぼ明らかである点も共通してる。
 まったく違う作家の違う作品なのに、物語の根っこは同じ。
 ここ数年の政治の体たらくを背景に、政治を笑い飛ばしたり、皮肉ったり・・・。

 国会議員が国民のために政治を行うという当たり前のことが、「ファンタジー」あるいは「笑い話」「夢物語」として描かれている。

 両作品ともにコミカルで楽しめる作品でありますが、背景となった情けない政治を思うと、これは「喜劇」ではなく「悲劇」なのかも・・・。

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

日本文芸一般 | 19:47:20 | トラックバック(5)
川上未映子(著)「ヘヴン」★★★★★
 「第20回紫式部文学賞」受賞作、川上未映子の長編小説「ヘヴン」
 川上未映子にしか書けない傑作です。
ヘヴン

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【 作品概要 】

 斜視を理由にクラスの苛めの対象になっている14歳の「僕」が主人公。
 貧乏で不潔だとしてクラスの女子たちから苛められている少女・コジマは、こっそりと「僕」に手紙を書き始め、ヘヴンと名付けた美術館の絵を目指す・・・。
 「僕」と”コジマ”の友情の行方は・・・。

【 感想など 】

 陰湿、卑劣で凄まじい苛めであります。
 何もできずに、いじめを受け続ける日々を過ごす「僕」の心が生々しく描かれてる。
 川上未映子は、どうして、苛められる側の人間の心のヒダまで精緻に表現できるのか・・・。
 フィクションではなく、ノンフィクションではないかと思えるほど人間の心を書けてる。

 例えば「僕」が『そもそも傷つくとはなんだろう。苛められて、暴力をふるわれて、なぜ僕はそのまま従うことしかできないのだろう。従うとはなんだろう。僕はなぜなぜこわいのだろう。なぜなぜこわいのだろう。こわいとはいったいなんだろう。そんなことをいくら考えみても、答えは出るはずもなかった。』と考えるくだり・・・反射的に心に浮かぶ感情を問い続ける「僕」の思考が凄い。
 すなわち川上未映子の表現力や感受性が凄い・・・・。
-◆-

 「僕」の同級生で、やはりいじめを受けている少女・コジマは、僕にシンパシーを感じ、思いを共有しようとする。
 しかしコジマは、いじめられる側の哲学を持っていて、苛めにただ耐えるのではなく、意志をもって苛めを受け入れる強さを見出してる。
乳と卵

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価格:400円(税込、送料別)

 やがてコジマは、仲間意識、友情、共感だけでなく、共にいじめられ続けることを「僕」に求める。
 それが彼女の「ヘブン」?
 
 そして「僕」がいじめから解放されることが、友情や共感の終焉になる・・・。
 苛められる側に引きとどめようとするコジマにそこはかとない怖さを感じる。
 ここでも、川上未映子の小説力に圧倒される。
-◆-

 包丁であやまって腕を切った母が「僕」に呟く言葉『こういうのっていやだなあ。こういうのがわたし本当にいやよ。突然が本当に苦手なのよ』『こんなことがあるとやっぱり気が高ぶるじゃない。でもそれって自分でいくらしずめようとしてもうまくできないじゃない。勝手に高ぶるんだもの。そういうのきらいなのよ』
 何気ない心の反応を真っ向から文字にされると、人の心の中を覗き見してしまったような気分になります。
 こういう人の気持ちや心の中を切り取って文章にしちゃう川上未映子の感性が凄い。
-◆-

 いじめを知った母が「僕」にかけた言葉。
 『学校なんて行かなくていい。でも、高校はまたこことは違うから、行きたいなら進学するための方法をふたりで考えよう』
 『行かなきゃいけないとか、もうないからさ』
 『そんなことに付き合ってやる必要ないから。いい方法考えよう。なんでもあるから。考えればなんだってあるんだから』

 「学校なんて行かなくていい」「行かなきゃいけないとか、もうないからさ」「そんなことに付き合ってやる必要ない」として、苛めが存在する学校や社会という既存のシステムに決別してもいいとする母の意思表示、決意表示。
 「いい方法考えよう。なんでもあるから。考えればなんだってあるんだから」と、探せば希望があることを心を込めて息子に伝える母。
 ありったけの愛情をこめて息子を受け止める母の包み込むような優しさが見事に描かれたフレーズで、凄く感動しました。
 これぞ母性って感じです。

-◆-

 著者の『わたくし率 イン 歯ー、または世界』にも、すでに『ヘヴン』に至る根っこが見受けられます。
 詩的表現をひたすら繋げた『わたくし率 イン 歯ー、または世界』から、小説らしい表現に変異した『ヘヴン』・・・。
 表現者・川上未映子の文学世界は、誰とも違う!!
 いい意味でガラパゴス・・・凄い!!

 余談ながら、川上未映子が「毎日が革命前夜・・・」などと一人語りするユニクロのCMも素敵

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わたくし率イン歯ー、または世界

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日本文芸一般 | 17:09:02 | トラックバック(6)
和田竜(著)「のぼうの城」★★★★★
 痛快時代小説「のぼうの城」
のぼうの城

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内 容

 豊臣秀吉が大軍を率いて小田原征伐。
 北条方に付く成田家の「忍城」にも石田三成軍が10倍の軍勢で迫ります。
 「忍城」側は、領民から「のぼう様」(木偶の棒が由来)と呼ばれる城代・成田長親のもと、侍や百姓が籠城戦で対抗するのですが・・・。

感想など

 経済的な都合で本は買わずに図書館で借りて読むケチな小生にとって、人気があって常に貸出し中だった「のぼうの城」を図書館の棚の棚で発見できたのはうれしい出来事、小さな幸せ!!
 いまごろになって「のぼうの城」の感想を書くのは恥ずかしいのだけど、面白かったからスルーできないのでありますよ。
-◆-

 抜群のリーダビリティで、中盤以降はもう読むことを停止できなくなっちゃいました。
 登場人物は魅力的だし、物語は面白いし、テンポもいいし、情緒をくすぐられるし、結末を見届けるまでストップできない。

 「読みやすい」という言葉は、文芸作品に対して必ずしも褒め言葉じゃないんだけど、読みやすいとしか言いようがありません。
-◆-

 のぼう様こと、成田長親は茫洋として不器用、バカなのか大物なのか理解不能な不思議な人物ながら、百姓を含む領民から愛されてる。
 不器用なのぼう様を放っては置けないらしいのです。

 我の強い侍大将の正木丹波、柴崎和泉、酒巻靭負らも、長親のもとで力を最大限発揮して、石田三成軍を苦しめる。
 百姓も”のぼう様”の言うことならと、嬉々として戦に参加・・・・。
-◆-

 多勢に無勢で陥落すると思われた「忍城」ですが、正木丹波らの大活躍で一旦は三成軍を押し返します。
 このあたりは、痛快です。(判官びいきもあって「忍城」を応援せずにいられない。)
 甲冑の色から黒い魔人と呼ばれる正木丹波、豪傑・柴崎和泉、軍略の天才で自称毘沙門天の生まれ変わりの酒巻靭負の活躍ぶりがカッコいい!!
 彼らの人物造形がよくできていて、とても魅力的!!
 氏長の娘・甲斐姫、彼女の母・(たま)も豪快で面白いです。

 また、敵方の三成をはじめ、大谷吉継(大河ドラマ『天地人』に出てきた謎のマスクマン)らも際立っています。
 いわゆるキャラが立ってるってやつですかね。
-◆-

小太郎の左腕

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 不利を押し返すために三成が水攻めを決行。
 7里に及ぶ長大な堤を設けて利根川と荒川の水をせき止め、一気に「忍城」を水没させる作戦です。
 これ、秀吉が行った水攻めにあこがれての作戦・・・・「戦下手」と言われた三成のコンプレックスも垣間見える強引な力技。

 「忍城」は二の丸、三の丸が水没して大ピンチ。
 長親は、領民の田んぼを水没させられて怒り心頭らしい。(凡人には長親の心の内が読めない)
 そして、自らの命を懸けて秘策に打って出る長親・・・・。

 忍城攻防の結果は、どうなる、どうなる・・・最後の最後まで興味は尽きません。
 抜群に面白い!!

 史実を上手く使って、ここまで面白い小説にできるって凄いわ。

 2011年に映画化されるそうで、今から楽しみです。


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日本文芸一般 | 15:51:52 | トラックバック(0)
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