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2011-04-13 Wed
先日、高校生の息子と2人で映画「エンジェル ウォーズ」の試写会に行ってきました。『300』『ウォッチメン』のザック・スナイダー監督だから、濃厚な映画だと覚悟していったけど、予想以上に強烈でした。
闇バーションの『チャーリーズエンジェル』あるいは黒い『プリキュア・ファイブ』って感じでしたよ。
【 概要 】
愛する者を全て奪われたベイビードール(エミリー・ブラウニング)は、ある施設に入れられ自由も失う。
彼女が、現実世界と創造世界を行き来しながら、ともに施設に入れられているロケット(ジェナ・マローン)、ブロンディー(ヴァネッサ・ハジェンズ)、アンバー(ジェイミー・チャン)、スイートピー(アビー・コーニッシュ)と自由への完全ある勝利をつかむために必要な「地図」「炎」「ナイフ」「鍵」と5つ目の謎のアイテムを求めて戦いをくりひろげる。
【 感想 】
現実と不意現実が入り混じり、哲学的でさえある物語ですが、展開はテレビゲーム的。
5つのアイテムを求めて、課されたミッションをクリアしていきます。
最初ミッションのは、日本の巨大寺院らしき場所にセーラー服姿になったベイビードールが入り込み、大魔神を軽快にしたような侍モンスター3体と日本刀で戦います。
ガトリングガンを持った侍モンスターがすごいのなんのって・・・。
スピード感やカメラの動きがすさまじく、動体視力全開で画面を追いました(老眼にはキツイ)
映画版「GANTZ(part1)」の、おこりんぼう星人(金剛力士タイプ)(千手観音タイプ)と二宮和也君らの戦闘場面を連想せずにはいられないのだけど、資金力の差がモロに出てしまい、一気に「GANTZ(part1)」が色あせました。
「エンジェル ウォーズ」を見てしまった今、もう「GANTZ(part2)」を観に行く気がしません。
第2のミッションは、第2次大戦での英独戦らしき世界。
死人をよみがえらせたドイツの”死人兵”が迫ってきます。
ゾンビとかをガンガンやっつけるテレビゲームみたいなミッションです。
ドイツ飛行船や英国軍の爆撃機などによる空中戦も迫力満点。
エンジェルに与えられたアーマードスーツは、『装甲騎兵ボトムズ』を思い出させます。
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第3のミッションは、甲冑をまとった兵士やドラゴンと戦うファンタジックワールド。
ベイビードールが刀でドラゴンと戦うさまは、『モンハン』を連想・・・。
ザック・スナイダー独特の陰鬱でざらざらした映像がすごい。
第4のステージは、うじゃうじゃと居るロボット兵を阻止して、列車に仕掛けられた時限爆弾を停止するミッション。
サイロンとターミネーターを足したようなロボット兵と列車上で戦う戦う・・・。
-◆-
5人全員が自由世界に戻れるようなハッピーエンドではなく、虚脱感さえ感じる結末・・・。
「自由は戦い取れ」というザック・スナイダー監督の厳しいメッセージが込められてるのかな・・・。
物語はとっつきやすいものではないけど、迫力があって尋常ではない映像に度肝を抜かれ、キャストの妙とあいまった印象的な映画でした。
強さと儚さがない交ぜになった主役(?)のエミリー・ブラウニングもヨカッタ。
小生は、すごく気に入って傑作だと思いましたよ。
ただし、万人向けではないだろうなぁ・・・。
2011-02-09 Wed
映画「GANTZ(part1)」を観てきました。田中星人との戦いなど、それなりに面白いけど、映画版『デス・ノート』や映画版『20世紀少年』には負けてるかな・・・。
駄作とまでは言わないけど、驚くほどの映画ではありませんでした。
この程度で納得しちゃったら、邦画の伸びしろが無くなっちゃう。
【 早足・・・ 】
『フリーター、家を買う。』風にヤワな男子だった玄野=二宮君が、GANTZスーツを着てから超・強気で独りよがりな性格に変化し、試練を経た後はリーダーシップを発揮し始める・・・。
原作コミック未読だから、本当のところはよくわからないけど、玄野(二宮和也)の心が、やや簡単に変化する様子を見ていると、長い物語のダイジェスト版みたいな印象。
加藤(松山ケンイチ)の”正義感”の背景も深くは描かれていないし、玄野と小島多恵(吉高由里子) の関係についても、やや安直・・・。
限られた時間内で“星人”との戦いに時間を割かざるをえないから、人間を深く描く余裕がなかったんでしょうね。
【 人間 】
なぜか黒い謎の球体“GANTZ”が置かれた部屋に集められて、ワケの分からないままに星人と戦いに駆り出される不条理感が魅力的。
集められた人々の中では、玄野(二宮和也)や加藤(松山ケンイチ)よりも、岸本=夏菜の魅力にガツンとやられちゃった。(鼻の下が伸びっぱなし!)
『蛇とピアス』の吉高の方が終始脱ぎっぱなしで凄かったけど、あのプロポーションにピタッとフィットしたGANTZスーツが爽やかにエロくて、夏菜に視線が貼り付いてしまいました。
100点取って、少しでもはやく岸本を生き返らせておくれ!!
あと、存在感のない男・鈴木(田口トモロヲ) は不思議と存在感がある。
やはり田口トモロヲの俳優力かな・・・。
【 星人 】
星人場面を中心に、CG,VFXは意欲的ではあるけど、絶賛するほど先進的でもなかった。
日本のクリエーターにもハリウッド並みの資金で映画を作らせてあげたいなぁ。
日本の経済力では、邦画が、1982年公開の米国映画『ブレードランナー』を越えられる日は来ないんだろうなぁ・・・。
【 吉高、山田孝之 】
おっとりした女子大生役の吉高由里子は吉高らしい魅力が発揮されていない・・・part2で活躍するの?
山田孝之は、最後にチョロっとしか出てこないけど、何とも言えない雰囲気がある。
山田孝之の出番が増えるであろうpart2が楽しみです。
2010-11-29 Mon
家族で「ハリーポッターと死の秘宝part1」を観てきました。成長したハーマイオニー(エマ・ワトソン)があまりにも素敵で、心を撃ち抜かれる思いです。
映画自体に関しては「上映時間146分」なのだそうですが、なぜか随分長く感じました。
長いエンドロールが終わってようやく「館内に照明が入ったときには、もうヘトヘトです。
面白かったのか、失敗作なのか、なんだか判断が付きません・・・・。
開始早々、ヴォルデモートが上座に座って会議してる。
スネイプも会議に参加・・・前作『ハリー・ポッターと謎のプリンス』を観てるのに、なんだか頭の中で話がうまくつながらない・・・。
DVDで復習しておけばよかったなぁ・・・。
-◆-
マッド・アイが作戦を立てて、ロン(ルパート・グリント)やハーマイオニー(エマ・ワトソン)たちもハリーに変身して安全な場所に逃避行することに。
ハリー(ダニエル・ラドクリフ)はハグリットの空飛ぶサイドカーで飛び立ち、偽ハリーたちも次々と空へ・・・。
ところが、ハリーの家から出発早々、雲の中でヴォルデモート一派に迎撃されてマッド・アイが殺されちゃう・・・・。
この辺りまでは、展開が早くて付いていけませんでした。
歳のせいか素早い動きに目が追い付かない・・・。
-◆-
その後、瞬間移動『姿くらまし』を繰り返してのハリー、ハーマイオニー、ロンの3人での逃避行は、やや退屈な部分もありました。
だだっ広い岩地や、森とかに移動するんですが、なんか焦点が定まらない・・・。
ホグワーツ魔法魔術学校周辺だったら、大木が動いたりケンタウロスが居たりしてファンタジー的雰囲気が醸し出されてるのだけど、瞬間移動した先はただの僻地で「大自然への畏怖」みたいなものは感じるものの不可思議な雰囲気が無くて物足りない気がするんです。
-◆-
ハリーは、ヴォルデモート卿の魂が宿った分霊箱であるペンダントの影響を受けて、ネガティブな精神状態に・・・・。
『ロード・オブ・ザ・リング』で、フロド・バギンズが指輪の影響をうけるのと同じパターンかな・・・。
そういえば・・・ヴォルデモート卿よりも、『ロード・オブ・ザ・リング』のラスボスである”冥王サウロン”の方が圧倒的に強大な感じがするなぁ。
姿を現してからのヴォルデモートって、イマイチ怖さが足りないような・・・。
-◆-
ロンもペンダントの影響を受けたり、ハーマイオニーへの思いなどが重なってダークサイドに落ちそうに・・・。
ついにハリーと喧嘩になって一人で去っていく。
その後、ハリーとハーマイオニーが、ハリーの生まれ故郷を訪れる。
手を繋いでクリスマスイブの街を歩く二人。
ラジオから流れる音楽に合わせて二人で踊ったりも・・・。
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ハーマイオニーを巡る恋物語は、どう収れんするの?
ああ見えてハーマイオニーとロンは両想いかと思わせるときがあるし、上述のようにハリーと近しくなったり・・・。
眩しく成長したハーマイオニーの動静が気になって仕方ない!!
ハーマイオニーがカッコいよすぎるから・・・・。
エマ・ワトソンが、襟ぐりが広く開いた衣装で胸元を露わにしてる場面では、ついつい目線が胸に向いちゃう。
子役だったのに、なんとまあ美しく麗しい女性に成長したことよ。
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森の中でハリーを導く光が現れ、それが鹿の形になって小川を歩いてく・・・。
あらまぁ、思いっきり『もののけ姫』やないの!!
日本人の多くは、こ場面で『もののけ姫』を連想したろうなぁ・・・。
-◆-
”人さらい”に3人が捕まって、魔女ベラトリックスやドラコ親子が待ち受ける屋敷に連れて行かれちゃう。
森で”人さらい”から逃げるハリーにハーマイオニーが魔法弾を放った時は、一瞬「???」
顔を腫らして人相を変え、ハリーであることを隠すためだったのね・・・。
で、多勢に無勢だとか言え”人さらい”ごときに捕まるようでは、ハリーポッターはヴォルデモートに対する「最後の希望」であるというイメージが壊れちゃう。
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ダニエル・ラドクリフ君が子役だった時は”透明感”があって”ただならぬオーラ”を感じたんだけど、今は『眉毛が太いお普通の兄ちゃん』になってしまった印象。
背丈も思うほど伸びず、前述の『ロード・オブ・ザ・リング』のフロドたちホビット一族のようにガッチリした体格・・・。
髭も濃そうで、あろうことか胸毛まで・・・。
いやに人間的で「選ばれし者・ハリーポッター」らしいカリスマが薄れてる。
強そうでもなく、神秘的でもなく・・・・。
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終盤、「死の秘宝」と「分霊箱捜し」の二重構造になって、物語がスッキリしない。
残りの「分霊箱」を探しながら「死の秘宝」のことも気にしなきゃならないのでは、≪part2≫はいそがしくなるぞ・・・。
で、ヴォルデモートが死の秘宝の一つを手に入れて、≪part1≫はEND
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囚われたホグワーツの女性が大蛇に食われちゃったシーンは、直接的な表現こそなかったもののゾッとする。
大蛇がハリーにハーマイオニーに襲い掛かってくる場面は分かっているのに、ドキッ!!
(映画館では、襲い掛かってくる大蛇にビックリこいた女性の泣き声らしき声が後方から聞こえてきました。)
3Dだったら大蛇が飛び出してくるんだろうけど『ハリーポッターと死の秘宝part1』は2Dなのでまだ助かった・・・。(そもそも小生は2Dの方が好き!!)
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パッと出てパッと殺された印象・・・・。(それに比べるとアンブリッジはしぶといなぁ!)
ドビーがイイ感じだったのに可哀想な・・・
で、映像技術の発達のせいかドビーの肌の感じとかリアル感が増しており地味にすごい。
てなわけで、ハグリットの異父弟の巨人・グロウプだとか、3つ頭のある巨大犬、動く大木、ケンタウロス、ホグワーツの動く階段など、ファンタジックなガジェットの出現があまりなく、シリーズ当初の不思議感や神秘的雰囲気が薄れ、ヴォルデモートからの逃避行ばかりが目立つ作品になってました。
でも、さすがの大作です。
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期待したほどの映像ではなくガッカリ・・・。
CG映画の先駆けで、オリジナル『トロン』(1982)は、SFファンの中では知る人ぞ知る駄作だっただけに、今回の特別映像を観て、「やはり今回も・・・・」って感じ。
海外ドラマ『Drハウス』のサーティーンがヒロインだから見に行こうかと思ってたんだけど・・・・。
『ナルニア3』の3D予告編も大したことなかったし・・・。
2010-11-03 Wed
SP(エスピー)エピソードⅤ「野望篇」
ドラマ版のラスト。井上(岡田准一)と尾形(堤真一)の思わせぶりな”対決”で放り出されたまま幾星霜・・・。
映画化が表明されてからも、幾星霜・・・。
待ちに待った「SP(エスピー)野望篇」を家族で観てきました。
最近夕方放送されていた再放送のお陰で、息子(中2)、娘(小4)もそれなりに”SP世界”にはまっていて、映画を楽しめたようです。
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(まだご覧でない方にはネタバレになります)
【 地雷撲滅キャンペーン 】
地雷撲滅キャンペーンのイベントで壇上に立つ国土交通大臣がテロリストに狙われる話から『野望篇』がスタート。
井上(岡田准一)のシンクロでテロリストが発見され、爆弾テロを未然に防ぎ、実行犯を追跡する井上が走る、走る・・・。
「太陽にほえろ」のジーパン刑事より長距離走!!
人込みを避けて自動車の上を飛び跳ねながらテロリストを追う。
歩道橋からトラックの荷台に落ちたテロリストと井上が、走るトラックの上で格闘するし、岡田准一のアクションシーンが延々続いてつかみはOK
岡田准一は、よう体が動くなぁ・・・。
アクションスターってやつやね。
カッコいいわぁ。
【 官房長官任務 】
田辺官房長官(蛍雪次朗)を自宅から警護して官邸に送り届ける任務。
テロリストが三波に渡って襲ってくる。
山本(松尾諭)石田(神尾佑)が負傷し、井上と笹本(真木よう子)が警護しながら官邸に向かが、恵比寿さんらしきマスクをかぶったテロリストが、ボウガンとダイナマイト風の爆発物で攻撃してくる。
笹本が弓を受けながら官房長官を庇う一方、井上は八面六臂の活躍で、テロリストが投げてきた爆発物を特殊警棒で跳ね返し、これが道路上の標識に当たって大爆発。
さらにもう1発投げてきた爆発物を、今度はテロリストの車両の下に投げ返して、車両が大爆発!!
爆発した自動車の破片が飛び散ってきて、もう凄いのなんのって・・・。(3Dだったら、のけぞりそうな感じで破片が飛んでくる)
延々続くテロリストの攻撃に立ち向かう井上たちの格闘やアクションにキレがあって見栄えがするし、爆発シーンのVFXがなかなかイケていて迫力とスピード感がある。
予算を抑えた『ダイ・ハード』って感じです。(褒め言葉のつもり)
エンドロールに英字で外国人の名前がいっぱい出てきたけど、彼らがアクション場面を担ってるの?
【 ”革命編”待ち 】
スピード感あふれるアクションで心を鷲づかみにされましたが、尾形(堤真一)がいう所の「大義」を巡る物語自体は仄めかしが多くて、まだ歩みは遅い。
尾形が警護課にリクルートしてきた木内(古山憲太郎)、青池(入山法子…第一印象が結構鮮烈でした)ら新人SPはまだ動きを見せないし、尾形と同じ思想的背景を持った横溝(堀部圭亮)安斎(波岡一喜)滝川(平岳大)らのグループの動きも、まだ本格化していない。
与党幹事長・伊達(香川照之…出た~~弥太郎!!)の野望もまだまだ表に出てきていない。
この『野望篇』は、あくまで続きモノの「SPエピソードⅤ」であって、本編単体ではオチは付かないようです。
そこいらは『革命編』で、ケリが付くのでしょう・・・。
そのほか、髪の毛が爆発してるSPオバサン・原川の出番もそれなりにあるし、山本(松尾諭)が笹本(真木よう子)にいじられる場面もあるし、ドラマ版『SP』そのままの”くすぐり”も健在。
あと、『SP』は「デッ、デッ、デッ♪」のテーマ曲とV6の曲がとってもいい!!
というわけで、映画版『20世紀少年』と映画版『ゴールデンスランバー』と『ダイ・ハード』を混ぜこぜにしたような魅力を感じて、まずまず満足
最終評価は『革命編』を見てからかな・・・・。
2010-09-23 Thu
家族で「THE LAST MESSAGE 海猿」を観てきました。分かっちゃいるけど、涙を搾り取られました。
伊藤英明、加藤あい、三浦翔平、濱田岳ら俳優陣も素敵だったし、よくできた映画です。
【 ラストメッセージ 】
『THE LAST MESSAGE』ってタイトルはズルいわぁ。
仙崎(伊藤英明)が吉岡(佐藤隆太)の手助けを受けて結婚3周年メッセージを録音して、カンナ(加藤あい)が結婚記念日に再生する仕掛けを作ったんだけど、この結婚記念日に仙崎は巨大天然ガスプラント施設“レガリア”の事故現場に出動して、生還が危ぶまれるピンチに陥っちゃう・・・。
仙崎がカンナに残した録音が文字通り”ラストメッセージ”になるのかと思わせるんだもの・・・。
CMでも「仙崎~最期の時」ってテロップ入れていたし、”死亡フラグ”を匂わせてるんですよねぇ。
そういう仕掛けがあっても、過去の『海猿』のパターンからして、仙崎が殉職しないであろうことは薄々分かるんですけどね、それでも仙崎のメッセージに泣けてくるんですよ・・・。
【 怒涛の展開! 】
さて、映画が始まった時点で≪天然ガス巨大プラント・レガリア≫は海洋掘削ドリル船と激突して火災が発生していて大災害状態
そこに猛烈な台風が近づいていて、ヘリを使える時間が残り10分しかないという・・・。
レガリア内では、パイプやら何やらが崩落してくるし、息をもつかせぬ展開。
つかみが巧くて、退屈する暇がない!!!
その後もピンチに次ぐピンチで、怒涛の展開!!!
ハリウッドムービー並みのスピード感!!!
そこに、上述の仙崎とカンナの夫婦愛が巧く挟まれていて、とてもいい塩梅です。
演出・脚本が良いです!!
【 感動物語 】
“レガリア”に取り残された仙崎を救うために海保の仲間が心を一つにしてテンションをあげていく姿に感動せずにいられません。
映画だとはいえ、人命救助のために必死になる姿って尊いですよね。
こっちまでアドレナリンやら何やら脳内物質が湧いてきちゃって、胸の鼓動が早まります。
ベタな≪感動物語≫なんですけど、感受性を思いっきり刺激されちゃう。
感動して涙がドバぁ~~っとこぼれました。
【 俳優さんたち 】
”加藤あい”のキャリアの中ではカンナ役が一番好き。
仙崎との間に授かった赤ちゃんは、切迫早産で未熟児だったんだけど、すごく華奢な”加藤あい”だから「いかにも」って説得力のある設定です。(加藤あいちゃんには申し訳ないけど)
この赤ちゃん”大洋くん”が、また可愛いのなんのって。
可愛い奥さんと可愛い子供を家に残して、仙崎が嵐の海で命懸けの救助作業を行うものですから、物語は盛り上がらずに済みません。
”伊藤英明”にとっても仙崎は最高の”はまり役”で余人をもって代えがたい感じ・・・。
仙崎の背中がカッコいい!!
仙崎の「服部、諦めるな!!」なんて超ベタなセリフも胸を打ちました。
その他レギュラー陣では、仙崎の”弟分・佐藤隆太”も明るいキャラクターが見事にハマってるし、”救難課長・時任三郎”の熱いものを胸に秘めた佇まいが最高!!
レギュラー陣以外では、仙崎とともに“レガリア”に取り残されてバディを務める羽目になった2年目の潜水士・服部拓也を演じた”三浦翔平”も凄く良かった。
怖気づいたり、迷ったりする人間味のある若者を熱演しました。
あと、救助される側の作業員・木嶋久米夫を演じた”濱田岳”も、相変わらず独特の雰囲気がいいわぁ。
人命より国益最優先の内閣参事官・吉森役の”鶴見辰吾”も渋かったし(金八の教え子だったのに、なかなかの中年俳優になった!!)、レガリアの設計主任である桜木浩一郎役”加藤雅也”も、ヨカッタしね。
【 映像が、カッコよかった 】
巨大施設“レガリア”とか、大波が立つ嵐の場面とか、CGだと思うんだけど迫力満点。
妙な比較で恐縮だけど、灰色の荒海に浮かぶ“レガリア”を見ていたら映画『エイリアン』の”ノストロモ号”を思い起こしちゃった・・・。
嵐は『パーフェクトストーム』だし、沈みゆく“レガリア”から仙崎が救われた場面は、どことなく『アビス』風だし・・・。
何が言いたいかというと、映像が安っぽくないんです。
これら邦画らしからぬ映像が、カッコよかった!!
【 エンドロール 】
エンドロールでは、仙崎とカンナの馴れ初め以降の回想(トンネルの中を通過するバスでのチュッなどなど)だとか、工藤(伊藤淳史)、池澤(仲村トオル)の映像が流れて、過去の『海猿』の色んなシーンが浮かんできて、なんか感慨深い。
『海猿』が好きでずっと見てきたんだけど、「工藤が思いを寄せていたエリカって”香里奈”やったんか・・・」と、今頃になってようやく気付いた!?
とにかく、七難しいことや理屈は抜きに、ヨカッタですよ。
頭で見ちゃダメ・・・心で観る、情で感じる映画です。
ホントにこれでお終い??
惜しいなあ。
フジの映画化ドラマ、次は『SP』やね。