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鈴木光司(著)「エッジ」★★
「リング」の鈴木光司が描く、
      量子力学黙示録


 
エッジ(上) エッジ(下)

■内 容

 神隠しにあったように人々が失踪する事件が、国内外で立て続けに起きる。
 18年前に失踪した父への思いを引きずるフリーライターの冴子は、この事件を追うことで父の失踪の謎に迫ろうとするのだが、やがて人のみならず、星が消え、地面にはクレーター状の巨大な穴が空く。

 小数点以下に果てしなく規則性のない数字が続くはずの円周率が突如として5千桁以下に「0」が並び始め、森羅万象の秩序に異変が波及しはじめたのだった。
 アメリカ政府は事態の重大さに気付き、科学者を集め始めるのだが・・・・。

■感想など

 『「リング」シリーズ以来10年ぶりに解かれた封印。超野心的ホラー小説最終形 』
 という惹句が施された上下2巻。

 ストーンヘンジや南米のピラミッドやマチュピチュなどを残した人々は、どうしてその技術を伝承することなく消えてしまったのか?
 そしてまた現代の人々が消えていく謎の失踪事件。
 πの解に異変がおこり、宇宙全体の物理法則も崩壊し始める。

 考古学から数学、量子論までカバーしたこの作品は、たしかに『野心的』という言葉は当たってる。
-◆-
失踪前の父と子供時代の冴子の会話。
 『この茶色の樽をメスだと思ってごらん。一個の巨大なメスだ。そして、この小さなプラスティック製のナイフは、憐れなオスだ。オスは一体のメスに十数本群がって、プチプチと生殖器を差し込んで、精子を注いでゆく。(上巻)』
 男親が幼い娘とこんな会話する?
 アカデミックな色合いではあるけど、随分とあけすけに「性」について語る父親に違和感を感じてしまい、物語からリアリティが吹っ飛んだ。
-◆-
「失踪」「星の消失」「ワームホール」「霊能者」「古代遺跡」・・・材料はてんこ盛りだ。
 話が進むウチに宇宙全体が舞台になって驚愕のカタストロフィへと至る。
 (空から星が消えてしまう現象は、グレッグ・イーガン『宇宙消失』を思い出す。)
 最後は「ワームホール」で・・・・。

 ウ~~ン?
 これって『ホラー小説最終形』なのかぁ?(SF的ではあるけど、これをSFだとは認めたくない)
-◆-
 『歴史は何も固定されたものではない。無数にあって、あなたの意思次第でいくらでも変えられる。さあ、行くのよ。勇気を出して(下巻)』
 こうして話は結末へと向かっていく。

 というわけで、黙示録的終末に至る大風呂敷は大したモノだけど、特段ゾクゾクするものを感じない。
 また、宇宙全体に渡る大ネタであるにもかかわらず主人公の活動範囲が国内に留まっており、意外とチマチマした話になっちゃってるような・・・・。
 結末も上手く計算されているけど、鍵となる「ワームホール」の描かれかたが納得できん。
-◆-
とにかく、数学や量子力学をベースにしたアプローチは興味深い。
 世界、宇宙とはなんぞやという根本的な問いかけも真摯ではある。
 そういう意味でこの作品を評価する言葉としては、やはり『野心的』という単語しか思いつかないわ。
 結果的には壮大だけどインパクトのない作品(凡作)だと感じました。
 著者の志は買うけれど、小説としては「土佐の高知のはりまや橋」でした。(残念!)


桑田佳祐 Act Against AIDS 2008 昭和八十三年度!ひとり紅白歌合戦






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日本SF・ファンタジー | 21:10:49 | トラックバック(0) | コメント(0)
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